胎児の一過性徐脈の理解
一過性徐脈とは、一過性に徐脈になること、つまり徐脈から回復することです。
2分以上持続すれば遷延性一過性徐脈なので、2分は持続せんけど…という理解。
子宮収縮に伴って、胎盤への血流減少からの胎児への作用だから収縮から少し遅れて出現するのが、遅発一過性徐脈。
①
胎児にアシドーシス(臍帯動脈血が酸性の方に傾くやばい状態)をきたす、低酸素で直接胎児の心臓にヤバイヤバイってなってる状態
②
あ、低酸素、血圧あげな!血圧上がったらちょいと徐脈にしとこ〜的な…こちらはアシドーシス伴わないとされています。
2つのパターンがありますが、現実問題鑑別は難しいですよね〜
遅発一過性徐脈を認めた場合は軽度、高度にかかわらずレベル分類で3以上なので監視強化、保存的治療、急速墜娩(はよ子宮内から赤ちゃん生まれさせること)の準備はせんとダメですね。