円靭帯(子宮円索、子宮鼠径索)のその先
学生の頃に女性生殖器周辺の解剖で円靭帯、基靭帯、仙骨子宮靭帯…卵巣堤索、固有靭帯…
頭がパニックに🤯
子宮全摘の手術する手順を覚えればそれはそうだという話になるのですが初学者には難しいです…
「まずは円靭帯!!円靭帯はまず切るとこ」
これだけでも初学者にはよいかもしれません。子宮は何しからの構造物で固定されていますが、子宮体部の前の方に位置するのが円靭帯です。この反対側は鼠径輪を通っており、円靭帯の別名を子宮鼠径索ともいうことから前!とも覚えれます。
子宮全摘後の標本ではどっちが前か後ろかわからないと初期研修医によく言われますが、円靭帯の付着部が前ということで簡単にわかります。
産婦人科に興味の無い人にも興味を持って欲しいので円靭帯について内科の先生が解説してくれた記事も貼っておきます。
https://twitter.com/wi6m59/status/1165461304456314881?s=21
なお基靭帯は子宮頸部(下の方)についており、子宮体部(上の前の方)についている円靭帯とは全く違いますということを学生さんに強調するとともに、癌などの悪性腫瘍の手術では基靭帯をどれだけ大きく切除するかにこだわっているんだなあと見学してくれればよいです。
基靭帯の中には子宮動脈やら尿管やら様々な構造物が位置しているためそこを剥離展開するために手術難易度はグッとあがります泣
仙骨子宮靭帯は名前の通りなので覚えれるでしょう。
卵巣堤索は覚えにくいので固有靭帯を覚える方からとりかかりましょう。
女性に固有と言われれば、子宮と卵巣!そんな気はしませんか?なので子宮と卵巣を繋げているのが固有靭帯。卵巣堤索はそれではなく、卵巣と骨盤壁方向に繋がっていると覚えましょう。